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「『発酵』の表現者」

 私どものお客様に和僑(わきょう)商店さんがいらっしゃいます。

 元々は東京・銀座を拠点に、「銀座十石」というブランドで、高級おにぎりやロケ弁のデリバリー事業を展開されている会社ですが、こちらが数年前、新潟市の上古町通(かみふるまちどおり)商店街に「古町糀製造所」という素敵なお店を起ち上げられました。

 仕事柄、お米については造詣の深かった葉葺(はぶき)社長さんが、麹に出会い、そして魅せられ、「麹のことを勉強したいので」と当社を訪ねて来られて以来のご縁です。

 余談ながら、この葉葺社長さんは、かつてはお酒が殆ど飲めない方でしたが、私の手ほどきが功を奏して(?)か、今ではなかなかの酒豪に。

 私のことを「お酒の先生」と呼んで下さり、かつてNHK新潟放送局のラジオ番組「朝の随想」で「私には日本酒の先生が居ます」と紹介して下さったときは、面映ゆい想いをしたのを思い出します。

 さて、この古町糀製造所。

 去る2月1日、スイーツの激戦区と言われる東京・自由が丘に2号店をオープンしました。そこに至るまでのご苦労をお聞きしていただけに、開店にこぎつけられたのを本当に嬉しく思いました。

 先日、東京出張の折に少し足を延ばして、自由が丘のお店を覗いてきました。

古町糀自由が丘.JPG

 新潟のお店にはなかった「みそ入りベーグル」なんかもあり、古町本店の世界観を維持しつつも、自由が丘という土地に上手く合わせたお店の雰囲気を醸し出しておいででした。

 驚いたのはその集客力。お店の外で味噌入りベーグルを頬張っている間に、人が入るわ入るわ・・・。

 古町糀製造所が、自由が丘の方々にも受け入れられたのを見て、心が温かくなった瞬間でした。

 こちらの取り組みや提示されている世界観は、衰退が叫ばれて久しい発酵食品業界に大きなヒントを与えてくれているように思えてなりません。

 2月21日には、銀座松屋に3号店もオープンしました。是非皆さま、一度足をお運びください。

技術営業部 成田 護

五郎八の「樽詰め」

新潟県にあります菊水酒造さんが冬季限定で販売する活性にごり酒「五郎八」という商品があります。
非常に根強いファンが付いている商品で毎年発売を待ちわびている方も多いと思います。
先日、新潟伊勢丹の酒コーナーによったら大きな樽が置いてありました。
何かと思えば五郎八が入った樽で販売員の方が柄杓ですくって試飲させていました。
私も試飲したところいつもより柔らかい呑み口でした。
試飲したあとはもちろん商品の販売となるわけですがいつもと違うビンとラベルの五郎八が並んでおり販売員の方の話を聞いてみると新潟伊勢丹で樽からビンに詰めて
販売しているとのことです。
ラベルを見ると「詰め口所:新潟伊勢丹」「販売所:新潟伊勢丹」と書いてありました。
試飲とビジュアルの効果もあり、飛ぶように売れていました。
10数年前に計り売りが流行った時がありましたが計り売りブームが再来したら楽しそうですね。
美味しい日本酒を造るだけではなくつい手に取りたくなるようなビンやラベル、販売方法なども今後重要になってくるのだと思いました。

技術営業部 吉田

静岡県営業時の一コマ

1月27日静岡県内営業活動の際、B級グルメ「富士宮焼きそば」で有名になった富士宮市の蔵元を訪問した後に撮影した一コマです。
ここは富士宮市街地の真ん中にある「浅間神社」の大鳥居の間から美しい富士山が見えていたのでつい携帯電話のカメラのシャッター
を切りました。因みに営業車二人乗りでの助手席からの撮影です、
運転中の画像ではありませんので悪しからず。

この日の富士宮は天気が良くて春を思わせるような陽気でしたが日本海側では記録的な豪雪の始まりの日で同日新潟に帰ったのですが
普段新潟に帰る時に走行している、上信越道と北陸道の一部が雪のため通行止めになっているとの情報が入り、関越道廻りで新潟に
帰ってきました。
「富士宮やきそば」を食べられなかったのが若干心残りでした。

富士山2012.1.27.JPG

技術営業部 角田

チーズ

最近、チーズに興味がわきWOWOWで放送されている「チーズ・チーズ・チーズ」という番組を毎週視ています。(先週で放送は終了しました。)
英国生まれのオーストラリア育ちで、世界的なチーズのマエストロとなったウィル・スタッドがリポーターを務め、世界各地で人気のチーズがどう作られているのかを現地に飛んで徹底取材。その地方の一般的な食べ方なども紹介します。
カナダ、イギリス、フランス、イタリア、カナダなどの有名どころのほかに日本のチーズ製造所(長野県の清水牧場や岡山県の吉田牧場)も紹介されました。
一般的なチーズの製造方法をご紹介いたします。

1)原乳の凝固=カード形成
乳酸菌・凝固酵素(レンネットなど)を添加します。
カードとは乳が固まったもので、チーズの元になります。

2)カードから脱水
ハード系、軟質系のチーズはこのときの水分(ホエー/乳清)の抜き加減が異なります。
細かく切断し圧搾して、水分をしっかり抜くとハード系チーズに、圧搾せず自然の重力にまかせて脱水すると軟質系チーズになります。
ハード系では、おおむねチーズ1に対して9がホエーとなります。

3)加塩
表面に塩をまぶす方法と、塩水につける方法があります。

4)熟成
チーズづくりの要です。チーズに最適な温度・湿度で熟成させます。

その地方、製造所の作るチーズ上で味の決め手となるのが熟成工程と言えます。
カビの種類、熟成期間、熟成方法が異なります。
チーズといっても非常に奥が深いです。
番組を視ていると当然味見してみたくなります。
新潟の伊勢丹にもチーズ専門ショップがありますが今はネットで買えるので非常に便利です。
お店がおすすめするチーズは100g1000~2000円。私のような庶民では頻繁に購入するのはためらいますがこの番組を視ていると「そのくらいの値段はして当然。」と思うような手間がかかっています。
チーズと日本酒は共通する部分が多くあると思います。
どちらも「発酵食品」であり「嗜好品」と言えると思います。
しかもどちらも熟成工程で変化に富んだ風味が生み出されます。
その蔵の伝統、作り手の方の思いや苦労を感じつつ堪能していると贅沢な気分になります。
是非皆様も特別な日に特別なチーズを堪能してみて下さい。

技術営業部 吉田季史

雪道には悪魔がいる

新潟の冬は雪と切っても切れない状況にあります。
今朝も(1月11日)10cmほど積もり吹雪いていました。こんな時は通勤の車が渋滞し何時もの通勤よりかなりの時間がかかります。おまけに事故でもあろうものなら遅刻は間違いなし、こんな日が続くと通勤で疲れてしまいます。
ただ当社がある新潟市近郊は幸いにも豪雪地帯ではないので通勤で雪と戦うのは1シーズンに数えるほどしかありませんが仕事柄他県へ向けての走行は免れません、東西南北どの方向へ行ってもこの時期は豪雪地帯を通る事になります。

そこで私が実践している雪道走行をご紹介いたします。(タイヤはスタッドレスタイヤを装備している事が
前提です)
1.朝自宅を出てすぐに雪の上で1度ブレーキングをしABSの作動を確認する。(雪質により滑り易い雪と案外滑らない雪がある)
2.凍結している場合は特に慎重に走行し黒く光っている部分(ブラックアイス)はさらに注意する。
3.通勤時車間距離もあまり取れずに走行する場合は轍部分を若干外して雪の上を走行。(轍部分は多くの車が通るため気温の低い時はアイスバーンになり易い、この上で急なブレーキ操作を行えばどんなに高性能なタイヤでも追突は免れない)
4.途中で雪が降り始め道路にみるみる内に積もった場合も低速時にブレーキングを行いABSの作動を確認する。(高速走行時には絶対禁物、命取りとなる)

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画像のような路面状況では積雪は少ないですが黒く見える轍の部分はツルツルに凍っていましたので今朝は若干、左よりを走行し出勤しました。

技術営業部 角田義秋

「『食の周辺』に居る人たち」

「ブログの番人」である弊社の小林からは、「酒にまつわる原稿を」と言われておるのですが、ネタ不足もあり、今回は「酒の周辺」のことを書かせていただきます。

 新潟市中央区、上古町(かみふるまち)エリアに、お箸と和食器の専門店「にほんぼう La TABLE」という、小さいけれど素敵なお店があります。「にほんぼう」は「二本棒」、すなわちお箸のこと。

 店主の市嶋さんとはひょんなことで知り合い、その後細く長く、交流が続いております。SSIきき酒師、ビア&スピリッツアドバイザー、日本キャンプ協会キャンプディレクター、棚田の保存運動や街づくりの指南役、果ては引きこもりの若者の就労支援など、守備範囲の広い素敵なおじさまでいらっしゃいます。

 ある日、自宅に市嶋さんからハガキが届きました。長年続いたお店を閉めるので在庫一斉セールをやる、との案内でした。

 失礼ながら繁盛してる風には見えませんでしたが、それでも市嶋さんの多趣味を支えるだけの売上はあるものと思っていただけに大変なショックを受けました。

 先日、家族一同でお店を訪ねました。

 聞くと、これまで、結婚式の引き出物や贈答品としてお箸の需要が結構あったのが、3.11以降、全く引き合いが無くなってしまい、商売を畳むことにした、とのことでした。


 私は「お酒のあるところに食あり」だと思っているひとりです。また、「食」とは、材料と調理する人、食べる人だけでなく、調理器具、食器、室礼(しつらい)や照明などの空間演出も含め、トータルなものと認識しています。

 日本の食文化を支える場が無くなっていくことを、本当に憂慮しています。
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技術営業部 成田 護

利き酒

11月16日に日本醸友会仙台支部 総会・講演会に出席してきました。
今回は今までと志向をかえて支部各会員の市販酒を利き酒する研修が盛り込まれました。
約100点の市販酒が並んでおり、私も利き酒のまねごとをしてみました。
さすがに100点を利き酒すると酔いが廻ります。
そのあと利き酒講評会が行われました。
座長は山形県工業技術センターの小関先生。パネラーは青森県産業技術センターの斎藤先生、岩手県工業技術センターの佐藤先生、秋田県総合食品研究センターの渡辺先生、宮城県産業技術総合センターの小山先生、福島県ハイテクプラザの高橋先生と豪華メンバーです。
講評会は話を聞くだけだと思っていたら、出席者に利き酒評価を順番に発表させる方式で
いわゆる「参加型」の講評会でした。
自分の順番がきた時はちょっと緊張しましたが、なかなか面白い講評会でした。
それにしても市販酒はバラエティーに富んでいますね。
私個人としては全国清酒品評会のように極限まで精度の高い酒を利くより市販酒の方が
興味があります。品質と価格のバランスなどを見比べるとより楽しさが増します。
市販酒の利き酒、また開催してほしいです。

技術営業部 吉田季史

出品酒火入れ用チタン容器のご紹介

当社では出品酒の火入れ用チタン容器を販売しております。

これがチタン容器の写真です。
201110チタンタンク加工.jpg

容量:12L

従来のガラス容器で出品酒の火入れをした際に温度ショックで容器を破損し大切なお酒を亡失してしまったり、容器内の温度ムラによる酵素の失活不全に悩んでいるお話をよく耳にします。
チタン容器であれば耐熱ガラス容器よりも短時間でムラなく昇降温することができますし、容器の破損の心配もございません。
さらにチタンは金属イオンを溶出しない特性があり、医療器具にも使用されるほど信頼性の高い金属です。

一度ご検討してみてはいかがでしょうか。
また、ご質問やご希望の容量や仕様などございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。

技術営業部 小林 智

活性原酒雪っこ

陸前高田市の酔仙酒造殿が岩手銘醸玉の春工場を借りて醸造開始し、このたび看板商品「活性原酒雪っこ」の出荷を10月17日より再開することになったと全国版ニュースで報じておりました。
たまたま出張で岩手に泊まることになったので晩酌酒を買いに最寄りのイオンにいきました。もちろんお目当ては「雪っこ」です。
出荷開始したばかりなので販路も狭いと思い、売っていないだろう期待していなかったのですが、「雪っこ」がショーケースに並んでいました。
出荷を待ちわびたファンなのかニュースの影響なのか売れ行き好調のようで陳列棚の奥に6本だけ商品が並んでいました。
すぐさま私も2本購入。
ホテルに戻り、さっそく堪能。
にごり酒のやわらかい口当たりと甘味、そして活性原酒特有のピリピリした感触。
非常においしく頂きました。
話は変わりますが「活性にごり酒」商品を販売している蔵元様は多くありますが販売時期を気温の低い秋から春先までと限定しております。
低温で保存しないと酵母の働きで炭酸ガスが発生し、キャップが変形するなどのトラブルに見舞われるためです。
そのため「活性にごり酒」の販売できない時期は火入した「にごり酒」にシフトする蔵元様もいらっしゃいますが消費者の方に商品の違いを説明するのはたいへんなご苦労があることと思います。
当社では「発泡飲料試作容器18Lレンタル」事業を行っており、多くの蔵元様にご利用頂いております。
「火入したにごり酒に炭酸ガス付与してピリピリ感のある商品を夏季に販売したい。」ということでレンタル依頼をされる方もいらっしゃいました。
まとまりのない話になりましたが発泡性商品の開発にご興味がございましたらお気軽にお問合せ下さい。

技術営業部 吉田

業界を支えるさまざまな人々

毎度お世話になります。技術営業部の成田です。

このブログをご覧になっているのは、酒類メーカーの、技術部門の方が多いと思われます。
よって、ひょっとすると今回お伝えする内容はピンとこないかも知れませんが悪しからずご容赦下さい。

毎年夏、各地で醸造関係の講習会・勉強会が開催されると思います。

当地新潟でも、ちょっと前の話で恐縮ですが8/25,26と「新潟県酒造技術講習会」が市内のホテルを会場に開催されました。

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例年、私ども外部業者がロビーのあたりにテーブルを並べて、カタログの配布や機器の展示を行います。見慣れた業者の方がほとんどなのですが、今年は始めての方がいらして、非常に興味深いものを展示してました。

新潟市内にオフィスを構えるカメラマンなのですが、商品撮影を主な仕事としている方で、その方が、ビン製品を非常にきれいに撮影する「撮影台」を開発したということで展示されてました。

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私も酒屋の営業をしていたことがありますので、取引先から提供を依頼される商品画像の撮影は何度もしたことがありますが、納得のいく画質が得られたことはほとんどなかったと記憶しています。「ま、こんなもんだろ」、と思って取引先に画像ファイルを送っていました。

今回展示されていた撮影台を使うと、普通のデジカメで驚くほどきれいな商品画像がとれるそうで、実際撮影した画像を見せてもらいましたが、かなりのクオリティーの画像でした。

酒の世界には様々な人々が関わっていることを改めて認識した二日間でした。

技術営業部 成田 護

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